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才色兼備のニュースキャスターとしてNHKへご入局され、その後、フリーキャスター、フランス留学、衆議院議員を経て、現在は栃木県の有名校、作新学院にて理事長を務められていらっしゃる畑恵さんは、とても華やかなキャリアとともに、ご自身の信条を貫いてこられた芯のある女性として多くの注目を集めている女性です。

女性が社会で活躍しながら子どもを産み育てるという女性力を提唱され、ご自身のギャラリーをお持ちになるほどの芸術のよき理解者でもおありのこの方は芸術通でも知られています。

作新学院理事長、元参議院議員の畑恵さんはどんな政策を掲げているのか?将来の日本に向けた提言とは?ビジョンとは?報道の現場、政治の現場、教育の現場を見つめ続けてきた畑恵さんの政策・活動についてまとめてみました。

畑恵の基本政策

畑恵さんは1995年から2001年までの間、参議院議員として国民のために働き、その間に数多くの内容の活動を行っています。参議院議員時代に書かれていた政策理念には、教育に関するもの、女性に関するもの、そしてイノベーションに関わる内容のものがありました。特に教育関連の政策提言に重きを置いており、日本における教育のクオリティの向上に繋がるような思いを持ち、英語教育に関する見直し、人間力を高めるための工夫につながる内容も基本政策に含まれています。

教育こそが日本の将来を作るという思いを大事にして、学校だけではなく家庭教育に関する経験も多数行っていて、教育力の向上や基礎学力の向上のために励んでおられたようです。現在は作新学院理事長としても活躍されています。

そんな畑恵さんは基本政策を掲げていますが、大きな柱は3つです。

  • 教育力
  • 女性力
  • イノベーション力です。

それらの力はいったいどういう力なんでしょうか?基本政策をみていくことで、どういった志を抱いているのかを知ることができ、畑恵さんに人間性も垣間見れます。

教育力

畑恵さんは教育力の3大力は次のものであるとし、それぞれの力が掛け合わせられることによって、全体的な国としての教育力が向上すると定義されました。

  • 人間力
  • 教員力(学校力)
  • 親力(家庭力)

教育においては、学校における教育と同時に、家庭における教育力も不可欠とされていらっしゃいます。親育てプログラムの実施は最優先課題であり、家庭・学校・地域が三位一体となった子育て体制の構築が重要であるという点も掲げられました。

この方が信念をもって取り組んでこられた政策は次世代の子どもたちを育てるという教育現場で現在実践されており、得られた成果によって日本の課題解決のプロセスが一つずつ進められているということといえます。

女性力

女性活躍推進法が制定され、女性の力をどんどん社会の中で活用していこう、という流れになってきていますが、畑恵さんは女性力という単語を下記のように定義しています。

女性力=女性が活躍しながら、子どもを産んで育てる力

前半部の「社会で活躍」と、後半部の「子どもを産み育てる」という二つの事柄が車輪の両輪のようになり、両立することが女性力には必要ということなんですね。畑恵さんは政治家になられる前はNHKの社員として、キャスターを務められてきました。その中で女性だからこそ働くにあたって苦しいこともあったと思います。そんな生活の中から「働く女性」の重要性を感じるようになったのでしょう。また、子育て支援をすることによって、少子化の改善も見据えられているようです。

イノベーション力

では、イノベーション力とはどのようなものでしょうか?科学立国日本と昔は言われてきましたが、最近では新興国のメーカーが台頭しており、昔のような立ち位置は保証されないものとなっています。縦割り行政により規制、日本の社会構造のムラ社会、専門家教育の不備などにより、世界に比べてどんどん日本が後れを取っていることは否めません。これらを打破し、日本の活力を取り戻す力こそがイノベーション力だと畑恵さんは定義しています。畑恵さんはお茶の水女子大学の大学院で科学政策について学んで博士号を取得されているということで、まさにご自身がその第一人者として強い危機感をお持ちだということなんですね。

畑恵の活動内容について

女性の権利向上に尽力

そして畑恵さんといえば女性の権利にかかわる政策提言でも有名で、女性が働きやすい世の中を作るための保育や介護に関するサービスの拡充にも尽力し、諸外国では当たり前のように付与されている女性の権利を守るための活動も有名でしょう。少子高齢化による様々な問題を危惧して、女性の国会議員だからこそ可能な活動を行い、参議院議員として活躍している約6年の間女性の権利向上のために尽力されました。

夫婦別姓制度導入への活動

また、畑恵氏は選択的な夫婦別姓制度導入について、結婚で改姓をさせられる不利益は通称の使用では緩和されることはないと述べていらっしゃいます。社会的にもご活躍され、さらに妻として母としての視点も含め、未来づくりに貢献されている畑恵さんのご活躍は今後も多くのベンチマークとなって未来を切り拓いていかれるのでしょうね。

産業界の体制づくりや規制緩和

日本の産業分野のより大きな活躍のためにも力を発揮し、科学技術推進体制の構築や研究を行いやすい体制づくり、産業界の発展を邪魔しているであろう規制の緩和にも取り組んでおり、今日の日本の産業界に対する貢献度も大きいといえるでしょう。

畑恵さんの公式サイトには、高度情報通信ネットワーク社会の形成に関する委員会での質疑応答要旨のコーナーがあります。公正な競争を推進したり、よりIT化を進めるための取り組みにも従事しています。その他、次の事なども参議院議員時代に行いました。

  • 電子商取引
  • 消費者のための新たなシステム
  • エネルギー政策・原子力政策
  • グローバル化
  • 知的財産専門サービス体制
  • 産業の効率性の向上及び競争力などに関する活動

合計で6年間のみの参議院議員生活だったため、誰もが知るような圧倒的な成果はあまり残せていませんが、確実性の高い地道な活動により、教育や女性、イノベーション分野を取り巻く状況を大きく変革させたといえます。

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