畑恵さんはキャスターを務めた後に衆議院議員となり、現在は教育者としても活躍されている方です。彼女は早稲田大学を卒業していますが、2001年に現職議員でありながらお茶の水女子大学大学院に入学しています。2008年に後期博士課程を修了して博士号を取得していますが、畑恵さんが卒業したお茶の水女子大学大学院はどんな大学なのでしょうか?

お茶の水女子大学大学院とは

お茶の水女子大学は「お茶大」や「お茶女」の名称で親しまれている、東京都文京区にある国立の女子大学です。国立の女子大学はお茶の水と奈良の2校しかなく、女子大の双壁として多くの人材を長年輩出している名門校になります。学部は人間社会や言語、心理、文学、美術、音楽などの学科がある「文教育学部」、理化学や情報科学などを学べる「理学部」、食や環境科学、心理学などの教育研究を行う「生活科学部」の3つです。

大学院は学部での教養教育や専門教育をより高度化させ、専門的に研究教育をする場ですが、お茶の水女子大学の大学院では「大学院人間文化創成科学研究科」が用意されています。

大学院人間文化創成科学研究科について

お茶の水女子大学の大学院人間文化創成科学研究科では、「比較社会文化学専攻」、「人間発達科専攻」、「ジェンダー社会学科専攻」、「ライフサイエンス専攻」、「理学専攻」があり、2016年4月から「生活工学共同専攻」が追加され、全6専攻が用意されています。また、大学院は博士前期課程と博士後期課程に分かれており、2つの主な違いは修業年限や出願資格です。博士前期課程は学部の卒業者などが入試試験で合格すると入学でき、標準の修業年限は2年となっています。

一方、博士後期課程は修士学位や専門職学位を得ている人などが入試試験で合格すると入学でき、標準の修業年限は3年です。お茶の水女子大学大学院では専攻に関してはどちらも6専攻ですが、博士前期課程は25コース、博士後期課程は19領域を設置している違いもあります。

畑恵さんは国会議員として活躍しつつ博士後期課程に入学しており、科学技術産業に注目していたことから、科学技術分野に関することを学び研究していたようです。コースにもよりますが、お茶の水女子大学大学院の合格割合は3分の1から2分の1前後とされており、狭き門と言えるでしょう。お茶の水女子大学では政界や文学、研究者、芸能人など多くの優秀な有名人を輩出していることから、女子大として人気があるのは間違いありません。教育に携わる畑恵さんが入学に選んだ大学なので、教育や研究の質の良さは一定の評価を得ていると考えられるでしょう。

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